さくらに今日、学校で、『どっか行かない?』と誘われた。
桜『あのね、小狼君!』
小狼『何だ、さくら!』
桜『もうすぐ、小狼君の誕生日だよね?10日か11日御用ある?』
小狼『得にないが、何で、10日か11日なんだ?』
さくら『だって、13日平日だもん!』
小狼『そうだな!』
桜『どっか行かない?小狼君の行きたい所でいいよ!小狼君の行きたい所ある?』
小狼『別にない!お前が行きたい所ならどこでもいい!』
桜『もう、何でそんなこと言うの?折角、小狼君の誕生日なのに!』
桜は続けて、
桜『例えば、小狼君の好きな図書館,動物園とか・・・』
小狼『ああ、そうだな!』
桜『小狼君の誕生日だからね!いつもよりも、いっぱい小狼君のわがまま聞いてあげる!』
桜は顔を近づけてながら、笑顔で小狼に言う。
小狼『あ、ああ、わ、わかった!』
(こんなの反則だろ?)
桜『何処に行きたい?』
小狼『映画館にしよう!』
桜『うん!わかった!』
小狼『さくら!』
桜『なあに!小狼君?』
小狼『1日だけじゃなくて、2日間行こう!』
桜『うん!わかった!映画、何観るか考えといてね!』
小狼『ああ、わかった!』
<家>
小狼「と、言われたものの、何にしたらいいんだ?俺の好きな映画といえば、イ×××ー・ジョーンズシリーズ,ハ×××トラシリーズだ!ハ×××トラは、ミイラが出てくるから、さくらには、無理だな!ああああ、どうしたらいいんだ!」
小狼「あっ!そういえば、映画館の後、どこへ、行くか、さくらに聞くの忘れててた!さくらに後で、聞こうか!映画について、大道寺に相談してみるか!それから、山崎にも、聞いてみるか!」
小狼は知世の携帯電話に電話した。
プルルルル・・・・・。
知世『はい、もしもし、知世ですが、李くん何の御用でしょうか?』
小狼「映画についてなんだが、・・・・・」
知世『映画についてですか?』
小狼「ああ、その事で、さくらが・・・・・俺が観たい映画でいいとさっき言ってたんだが、・・・・・俺の好きな映画といえば、イ×××ー・ジョーンズシリーズ,ハ×××トラシリーズなんだ!大道寺どうしたいいと思う?」
知世『イ×××ー・ジョーンズシリーズの方が良いでは?さくらちゃんは怖いのが、苦手ですから!』
(私はどちらも、好きですわ!)
小狼「そうだな!じゃあ、そっちにする!」
知世『それよりも李くん、11日は何がある日か、ご存知ですか?』
小狼「さあ!そんな事知らないぞ!」
小狼は首を傾げる。
知世『あら?ご存知ではありませんの?11日の夜は夏祭りですわよ!』
小狼「そ、そうなのか?何でそんな大事な事、教えてくれなかったんだ!」
(やば、浴衣用意してないぞ!)
知世『あの李くん、通学路の近くの掲示板に貼ってあったと思いますわよ!ですが、まだ、一週間後の事ですから、そんなに急がなくても良いですわよ!言い忘れましたが、・・・・・』
小狼「何だ?大道寺!」
知世『月峰神社ではなく、雨寺稲荷神社だそうですわよ!私、行った事はないですが!』
小狼「っていうか、それってどっかで聞いた事があるような気がするが!」
知世『どなたに、お聞きになったんですの?』
小狼「たしか、山崎だったような気がする!」
知世『えっ?そうなんですの?』
小狼「確信はないが!今度聞いとく!」
知世『分かりましたわ!李くん!14日の夜も、夏祭りですから今度は忘れないで下さいね!李くん!場所は月峰神社ですわよ!』
小狼「分かった!大道寺!」
知世『でわ、私、やる事がありますので、失礼します!』
小狼「ああ、ありがとう大道寺!」
(やる事って、なんなんだいったい?まさかとは思うが、また、さくらになんか作っているんじゃないだろうな?何か気になる!)
小狼「雨寺稲荷神社について、山崎に聞いてみるか?」